アスベストとは

アスベストとは

アスベストとは、蛇紋岩石または角閃石からなる天然鉱物です。
地殻変動に伴う熱作用により繊維状になったもので、繊維1本の大きさは髪の毛の5000分の1ほどの細さです。耐久性、耐摩耗性、耐薬品性に優れ安価であったことから、建築資材並びに工業製品材料として多くの箇所に使用されてきました。
古くは、古代エジプトにてミイラを巻く材料として使用されたり、火に焼けない魔法の布として重宝されてきた歴史があります。アスベストとはギリシャ語で永久なるものという意味を持っています。
この微細な繊維が呼吸の際に体内へ吸引され、肺胞に突き刺さることで中皮腫・肺がん等の呼吸器疾患を起こすことが社会問題となりアスベストの使用禁止が警鐘されています。
ちなみに人体への有害性としては直接触れたり、飲食することによる影響があるわけでは無く呼吸の際に吸い込み、微細な繊維であることから(5μm以上の長さを持ち、幅が3μm以下。長さと幅の比「アスペクト比という」が3:1以上のものがアスベストと定義されている)一度吸引されると肺胞に突き刺さり、咳やくしゃみでは体外へ放出されないため体内では異物となり、肺が繊維化することによる中皮腫・肺がん等の原因となります。
WHO(世界保健機構)の発がん性物質リストにもグループ1として勧告されています。

代表的なアスベストには次のようなものがあります。

アスベストの用途とは

アスベストは耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ安価であるため、「奇跡の鉱物」として重宝され、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。
特に建設資材として耐火、防音、防湿などの目的で屋内へ吹付けられているアスベスト(飛散性アスベスト)が多く存在しています。優れた性能を持ったアスベストですが、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると肺がんや中皮腫の誘因となることが指摘されるようになりました。
そこで日本では1975年に吹き付けアスベストの使用が禁止されました。その他のアスベストに関しても2004年までにはアスベストを1%以上含有した製品の出荷は原則禁止となりました。
これらの多くは建材としての利用であり、建物の解体等により今後排出されることが予測されます。建物の老朽化に伴う耐用年数から推測すると2020年~2040年頃に排出のピークを迎えるのではないかと予想されています。

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